いや、流石に貫禄の面白さで、実はもう3回くらい見直したりしましたが、やはり面白いです。
なので、長文で感想文を書きますww
1期~3期までも、もう何度も最初から見直したりしてます。
以下、4期を見終わった感想ですが。
原作を読んでませんので、本来がどうだかは知りませんが、この4期は、ちょっとテンポが速すぎるんじゃないかなぁ?という気はしましたかね。
良く言えば、非常にテンポが良いので何話か立て続けに見てしまうんです。
悪く言うと、途中で何の話だっけ?とか、こいつ誰だったっけ?とかいう、最近、めっきり頭の回転が鈍くなって困ってるオッサンな私にとっての問題が生じてしまったりしますw
何度も見直したというのは、そういう事が原因だったりもあるかとます・・・
まぁしかし、見返す気がしなくなる様な出来の悪い作品では無いので、結局、何度でも最初から見直したくなり、実際に何回も見返しています。
オーバーロードはシリーズは全作を通じて、オープニング・テーマ、エンディング・テーマともに素晴らしく、また作中の楽曲も全て完成度が高いこと、そして作画やキャラデザ等も申し分ない事、声優さん達の演技力も素晴らしく、アニメ作品としての完成度はかなり高いです。
それでもどうにか無理矢理に苦言を呈して見ようと思うので、以下は読む価値無し & ネタバレになりますので、ご注意下さい。
この作品の基本設定というか、この作品の中心がそもそも「悪」の側に立ってるので、残虐行為や理不尽な展開がるのはまぁ仕方がないのですが、1期2期くらいまでは、アインズの掲げる「大義」が理解出来る展開となっていました。リザードマンとか悲惨でしたが、最後には一応拾われてますしね。
しかし、3期になると、その残虐行為は必要か?という描写が頻発しましたよね。ワーカー達の末路はあまりに惨いものでした。救いの無い、報いの無い末路、という描写と言いますかね。
で、4期ですが、そういった事すらも考える余裕の無い、早い展開で一気に最終話まで一気に視聴してしまう作品に仕上がってます。
登場人物の役割や運命に関しては、まだ物語の途中ですし、そもそも死人が生き返る事も可能な物語でもあるので、割と重要な人物がバンバン死んでいくのは、オーバーロードという作品では普通です。
ですが、時々、そういう最期を迎えるキャラを、そんなに丁寧に描いて活躍させてきた意味ってあるの???と不快に感じることはありますよね。
以前だと、冒険者パーティーの漆黒の剣のメンバー全員がアインズに敵対する相手に惨殺されましたが、アインズが仇を討ってます。ガゼフはアインズによって殺されましたが、ガゼフ自身が望んだことでもあり、後継者的なキャラ設定もありました。
ところが、3期のワーカーパーティーであるフォーサイトは、言わばナザリック側が仕掛けた罠にはまった上に、アインズ自身によってボコボコにされ、部下たちによって惨殺されました。
そうする事によって作品の中では、本来、ただの日本人であるアインズを筆頭にナザリックの面々がそういう価値基準を持ってる、という事が明確にされた、という事はあります。
だけど、普段、垣間見られるアインズの、そもそもがユグドラシルというゲームの上位プレイヤーであり、ただの日本の会社員(未来の話なので今とはかなり違うとは言え)としての驚きや嘆き悲しみ、喜びの基準とかけ離れた所業である点に色々と矛盾を感じますよね。
ただまぁ、この作品はそういう作品だ、というだけの話なんですけど、個人的には、そういった矛盾にこそ、この物語の結末が隠されてるのかな?という感触がしたりもします。
4期では、ブレインが落命しますが、クライムも死にます。ブレインに至っては、もう少しやりようがあったんじゃないか?ってな、やっつけ仕事的な感じの描写でした。ザナック王子も悲惨なもんです。ちょっと殺し過ぎな気がするんですよね。兄のバルブロは判り易い最期だったんですがね。居丈高で無能な王子が調子に乗って殺される、というのはモブ扱いなので、相応しいとは思いますけどね。
まぁ、ザナックは王国貴族の謀反によって殺され、その貴族たちの行動の愚かさに激怒したアインズが、謀反人たちを拷問の場に送り込み、王国殲滅を決意するに至るのだから、何が残虐で何が無慈悲なのか慈悲なのかは分かりませんし、そうやって見ると、それぞれにそれなりの事情は見えて来るんですけどもね。
しかも、ザナック暗殺に落胆したアインズの意思によって王国丸ごと完全破壊というエンディングですが、ペストーニャがずっと見張ってた事もあり、ブレインの死体の氷漬けとかも含めて、新たな伏線にはなってるのかもですね。ラナーとクライムの今後の関係も含めてね。
更に、今までの謎描写について慌ただしく伏線回収をやってますが、アニメだからこそ回想シーンの羅列で済ませてますけど、原作だと文字、文章力でやってる訳なので、もう少し違う表現なのかな?とは思います。
ラノベの原作があってまだ執筆継続中だったり、WEB版でパラレル世界のお話が存在したりする作品である事を知らなければ、「なんだこれ?」ってな感想になってたかも知れませんw
まぁ、最初にちゃんと物凄く高評価してる通り、そういう気になる部分が多々あっても、アニメ作品としては抜群に完成度の高い作品に仕上がってるので、もちろん5期もその次も、しっかり視聴したいと思います。
このブログでは、原作とかWEB版とかには興味が無く、ただただ放映されたアニメ作品としての部分でのみ評価し、感想を述べてるだけなので、アニメ作品以外で異なる展開があったり、既に疑問点が解消されてたりすることもあるとは思いますが、そこは知らない世界という事で無視させて頂きますことはあしからず。